市場名簿』好評を博す

 その後、当社は1956年の『部品業者名簿』を皮切りに次々に市場名簿を出版する。
これらの名簿は当時、実態が掴めなかった自動車部品流通機構を明らかにした資料として好評を博した。
 第1回の『部品業者名簿』は全国の部品メーカー、販売業者9528社を収録して発行され、その後、年々掲載項目を充実させ1966年からは市場名簿に内容を一新し1970年まで発行された。
 また、1956年末には全国の自動車ディーラーを収録した『全国自動車販売店名鑑』が発行された。その後1968年までの間に6回発行されている。この他、1951年からは『整備工場大鑑』の発行も始めた。当初は『優良自動車整備事業者、再生、重整備工場大鑑』の関東版よりスタートし、その後は売上実態等を詳細に掲載した『全国自動車サービス工場大鑑』となった。


GP会の事務局委託契約と純正ニュース(のちのアフターマーケット)の誕生

 1955年、自動車メーカー12社の系列ディーラーによる『純正部品懇話会』(通称GP会)が発足した。
 その後、組織の拡大とともに『全国純正部品懇話会連合会』(1999年に全国自動車部品販売店連合会と改称)に発展し、今日に至っている。
 GP会は純正部品・用品の普及と流通改善を図り、ユーザーの福利向上、並びに補修部品業界の発展に寄与することを目的に設立された。当社は自動車部品展示会などで培った純正部品メーカーとの関係やアフターマーケットへの取材活動を通して得られた部品流通への専門知識を生かし、GP会の発足当時から事務局業務を担当、その後、正式に事務局委託契約を取り交わした。
 GP会の初代事務局長は当社の初代社長の秋吉大三が就任。その後、月刊『純正ニュース』編集長の坂田正衛、白柳孝夫に引き継がれた。
 また、1958年、全国GP会のPR機関誌として月刊『純正ニユース』が創刊された。『純正ニュース』は当初、東京地区の自動車ディーラー部品部のメンバーによりタブロイド版で発行された。その後、10号より編集・発行が当社に移管され、現行の雑誌タイプで継続発行されている。(2000年10月より月刊『オートモーティブアフターマーケット』に改題)
 なお、GP会は1999年の総会により会名を『全国自動車部品販売店連合会』と改め(1)自動車部品・用品の適切な使用や交換に関する啓発活動の推進(2)部品・用品事業の経営改善に関する事業(3)部品・用品流通市場の健全な育成に資するための各種調査・研究活動に取り組むことになった。


1956年発行の自動車部品業者名鑑。
自動車部品工業会と東京都自動車
部品商組合が監修している。
昭和39年2月号

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