アフターマーケット別冊
2017年版

自動車部品・用品 市場規模
マーケット要覧


B5判 170頁
3,000円+税(送料別)
(2017年7月31日発行)

2016年度の国内新車販売台数は前年比103%の507万8000台となり、3年ぶりに前年超えを果たすとともに、2年ぶりに大台の500万台を回復しました。しかし、近年の新車市場のけん引役である軽自動車は3年連続の前年割れとなり、「本格的に回復した」とは言い難いのが実情です。一方、アフターマーケットの事業基盤とも言える保有台数は、かつてのような右肩上がりこそ期待できないものの、安定して推移しています。
これを受けて、以前はほぼ新車商談時に限られていた用品の販売を、サービス入庫の機会などをとらえて既販車のお客様にも展開する新車ディーラーが増えています。これは一例にすぎませんが、アフターマーケットには「新たな活路」が埋もれています。それを見いだして本気で取り組めば、アフターマーケットに携わる事業者を取り巻く閉塞感を打ち破ることが可能です。
本書は、自動車アフターマーケットの一端を構成する主要な部品・用品について、市場規模や販売動向、製品情報などをまとめたもので、1997年より毎年発行し、ご好評いただいております。この2017年版も最新の情報を盛り込むとともに、アフターマーケットのチャネル別情報をより詳しく報じるなど、内容のさらなる充実を図りました。

第1章
アフターマーケットの概況
アフターマーケットの規模は8兆6311億円
新車販売増で用品が伸長、部品は前年並み

《サービスチャネル別の動向》整備工場・ディーラー
総整備売上高は2.2%減の5兆3944億円
部品材料売上高は1.8%減の2兆1099億円

《サービスチャネル別の動向》SS(サービスステーション)
「22年」連続で給油所数は減少するも
淘汰の勢いは弱まる

《サービスチャネル別の動向》カーショップ
「工賃」と「メンテナンス商品」は依然好調も
「カー用品」の低迷で売上高は5年連続の減少

《サービスチャネル別の動向》タイヤショップ、ホームセンター等

自動車メーカー補修部品・油脂・用品売上
国内向け総売上は5.3%増の1兆3932億円
部品の減少を用品・油脂・TBでカバー


第2章
タイヤ
2016年度の販売実績は7126万本で前年度並
暖冬の影響を受け冬用タイヤの販売が減少

バッテリー
高性能バッテリーのシェアが拡大中
販売単価が向上し市場規模は上向き


第3章
ディスクパッド
「回生ブレーキ」装着車の保有増加で
補修需要は減少傾向が続く

ディスクローター
生産性の観点から交換需要が拡大
市場の成長鈍化で販売競争が激化

ブレーキシュー
ブレーキシュー装着車両数の減少に
伴い補修需要は微減での推移が続く

スパークプラグ
登録車ではイリジウムの標準装着が進展
使用量では整備工場がディーラーを上回る

補機ベルト
軽乗用車と大型車の補修需要は堅調も
HV車の保有台数増加の影響がジワリ

トピックス 補機駆動ベルトの交換需要減少に歯止め!!
摩耗による交換時期を触感判定
タクティーが補機駆動ベルトの摩耗測定ツールを市場導入
装着状態での簡易測定の容易化で交換需要が下げ止まり

タイミングベルト
タイミングベルト装着車の減少で
補修需要の減少傾向が続く

フロントガラス
揺れる補修用フロントガラス市場
国内メーカーも輸入品対策に本腰

エアコンフィルター
快適な車室内環境に対するニーズの
高まりで「プレミアム化」が進展!!

トピックス エアコンフィルターの交換経験に関する調査結果
交換経験者は57%にとどまる!!
Gfkジャパンがエアコンフィルターの市場調査を実施
交換経験者の半数以上が「ディーラーで交換」と回答

エアフィルター
空気をろ過してエンジン内部に供給
定期交換で出力低下や燃費悪化を防止

オイルフィルター
オイルの汚れを取り除きエンジンを保護
誤った取り付けによる火災の発生に注意

ワイパーブレード
雪用ワイパーの需要回復と
ブレード交換比率の上昇で市場規模はやや拡大

発炎筒
補修用の販売本数は650万本で安定
ただし有効期限切れの発炎筒も多い

非常信号灯
発炎筒の代替品として普及進展
懐中電灯機能搭載で発炎筒との共存図る


第4章
自動車リサイクル部品
自動車リサイクル部品は難問・課題が山積
「仕入れ強化」と「認知度向上」がカギ


第5章
ガソリンエンジンオイル
厳しくなる燃費規制を達成するため
ガソリンエンジンオイルは低粘度化が進む

トピックス 軽自動車比率が高まる市場への提案
軽自動車比率が高まる市場への提案
保有台数増加とユーザー意識の変化を受け
耐熱性能を高めた軽自動車専用オイルが新登場!

ディーゼルエンジンオイル
排出ガス規制の強化に伴い
「低粘度化」「低摩擦化」の開発が進む

ブレーキフルード
定期交換に対する意識の低下が気がかり
フルード交換では「エア抜き」が重要

LLC
長寿命LLC充填車両の保有増による
交換需要の緩やかな減少傾向が続く

ATF/CVTF
車種によっては無交換でもOK
ディーラーでは交換促進に取り組むところも


第6章
カーナビゲーション
出荷台数は前年度比12.7%増の578万台
カー用品店でのナビ単価は上昇傾向

カーオーディオ
カーCDの市場規模は減少傾向が続く
カーDVDは前年度並の実績を維持

リアモニター
商品ラインナップの拡充やセット装着推進で
市場規模は拡大傾向が続く


第7章
ドライブレコーダー
小売店の販売台数が前年度比1.3倍の79万台に
駐車録画機能を備えた高機能モデルが人気

ETC車載器
ETC車載器の販売台数は前年度比101%の333万台
ETC2.0車載器は前年度比252%の114万台に

アルミホイール
市販向け出荷数量は前年比93%の978万個に減少
冬用タイヤの販売不調がホイールにも影響

チャイルドシート
ISOFIXのシェアが40%に拡大
出生数は減少するも高額品の増加で市場を堅持

イルミネーション
ヘッドランプをはじめ車内灯にもLEDが拡大
装着箇所が増えたことで市場が広がる

タイヤ空気圧モニタリングシステム
クラウド化により遠隔地からタイヤ管理が可能に
乗用車ルートへの販路拡大で市場を創出

タイヤチェーン
都市部の積雪少なく非金属式の販売が減少
金属、布、ケーブルは比較的堅調

フロアマット
プレミアムタイプの付属品化が進む
市場規模は1192億円と推計


第8章
自動車盗難の最新事情
自動車盗難認知件数は3年連続で減少
スマートキーを悪用した新たな手口が話題

盗難防止用品
盗難件数の減少とともに市場は縮小
売れ筋商品は二極化傾向が進む

盗難防止用ホイールロックナット
タイヤ・ホイールの盗難は減少傾向が続く
軽自動車向けの商品も登場

カーナビ盗難防止ネジ
ついに被害件数は1000件を下回る
DOP増加で市場規模はやや拡大

ナンバープレート盗難防止ネジ
お客様の保護と社会貢献の観点から
自動車メーカー各社が拡販に注力

トピックス 「図柄入りナンバープレート」がはじまる

バッテリーロックナット
バッテリー盗難の被害が急増中!
特殊なネジでの盗難対策が効果的


第9章
ボディコーティング
新車ボディコーティング市場は拡大
専門店の数は約1500店舗で横ばい

ヘッドライトクリーニング
保有長期化で劣化したヘッドライトの増加で
販売に注力する事業者も増加傾向

カーラッピング
カーディテイリング業界注目の新サービス
技術力を確立することで普及を目指す

ラバーディップ
カーラッピングに並ぶ注目の新サービス
板金塗装工場やディーラーで活用の動き

ウインドウフィルム
車内快適性の向上に貢献する商品
機能性の認知拡大が普及のカギ

リペア
IHの力でデントリペアする商品の販売が好調
板金塗装業者のインテリアリペアへの関心も依然高い


第10章
ブレーキライニング
車両高稼動と保有台数増加により
ライニングの補修需要は微増

リーフスプリング
エアサス搭載車の増加で総需要は減少傾向だが
地方では劣化による交換が必要な車両も

エアスプリング
コストが原因で進まないトラックでの交換
予防整備と同時交換でユーザーを守ろう!

クラッチ
建設需要の鈍化で補修需要は微減で推移
ディスクとカバーはセット交換がベスト

ウェッジブレーキチャンバー
メンテナンス不良は火災を引き起こすが
依然、定期交換率の低い状況が続く

ブレーキエキスパンダー
装着車両数の増加と定期交換促進活動で
補修需要は堅調に増加

エアドライヤ
ユーザーと整備事業者の定期交換意識の
向上による潜在需要の掘り起こしがキー

オイルシール
大型車用の補修需要は安定的に推移
乗用車用の補修需要は減少が続く

フューエルフィルター
保有長期化により乗用車の需要が復活
大型車は超高圧化により交換率が上昇

デジタコ
中型クラスへの装着義務拡大で需要増大
新たな助成制度とスマタコの進化で普及に期待