アフターマーケット別冊
2017年版
機械工具ハンドブック

整備の現場から…!?

<企業要覧付>

B5判 144頁
3,000円+税(送料別)
(2016年11月30日発行)

2016年11月30日発行

日本自動車整備振興会連合会がまとめた2015年度版「自動車整備白書」によると、2014年度の総整備売上高は前年度比0.1%減の5兆5133億円となり、横這いで推移しました。
一方で、2015年度の新車販売は前年度比6.8%減となり、前年に続いて大きく落ち込みました。この原因は、消費増税と軽自動車増税前の駆け込み需要の反動で、軽乗用車が18.9%減と急減速したことが主因です。
足下の2016年度上期(4〜9月)を見ても、全需の1.0%減に対し、軽乗用車は11.5%減とさらに落ち込んでいます。近年、軽乗用車は新車販売と保有台数の増加を下支えしてきただけに、この不調は大きな懸念材料となっています。
また、整備需要を作業分野別に見ると、「自動車保険料率制度改定」による影響と先進安全装置の拡大により、事故修理需要が一段と減少していることに加え、ハイブリッド車の普及による整備需要への影響も大いに懸念されます。
こうした中で発行する本書は、巻頭で自動車整備売上の動向を詳細に分析したうえで、各社の勝ち残り戦略をレポートしています。
人口減少により自動車ユーザーが増えず、車両構造と市場構造の変化により、整備需要の拡大が見込みにくい中で、これまでの主力事業であった車検、整備、板金塗装にとどまることなく、車両販売や保険、ロードサービスまで含めた「トータルカーサービス」を強化する動きが活発になっています。その動きを、整備工場、車販店、SSなど業態が異なる事業者を取材し、各業態の経営環境を分析しながら戦略を紹介しています。
また、「集客」という大きなキーワードに対し、インターネットを活用したウェブマーケティングと車検予約システムで成果を収めている事業者や、「Tポイント」という集客力のあるポイントカードを利用する事業者の動きも掲載しました。
さらに、自動車整備業の根幹である「技術」に磨きをかけ、チューニングや架装など、他社が手掛けない(手掛けられない)領域に活かして差別化を図る戦略も紹介しています。
事故修理需要の減少という厳しい現実を突きつけられている車体整備工場についても、最先端の設備や独自のウェブ集客戦略、あるいは異業種との提携を打ち出して勝ち残りを目指す各社の戦略を編集しました。

主な掲載項目

自動車整備市場の動向1
総整備売上高は5兆5133億円で横這い
事故整備が2年連続減、兼業が好調

自動車整備市場の動向2
車検整備売上高は2年連続の増加
2年車検は微減も1年車検が好調維持

自動車整備市場の動向3
車検台数は0.4%減で4年連続の減少
認証工場とユーザー車検の退潮が鮮明に

自動車整備市場の動向4
車検単価は3年連続で上昇!
「1年車検」が10万円超で過去最高に

自動車整備市場の動向5
専業の売上高の減少率が全体を上回る
小規模工場から大規模工場まで苦戦

自動車整備市場の動向6
保有減少により車検台数は緩やかに減少
長期使用車と次世代車への対応が急務



整備工場の勝ち残り戦略

近藤自動車工業
「トータルカーサービス」を展開!
新規事業としてEVバスを製造・販売

フジカーランド上田
トータルカーサービスで売上高が増加
2号店を出店しさらに業績をアップへ

アルピコ自工
クリアー25車検を核に車販、板金など
「ワンストップサポート体制」を充実

第十興産
自動車関連サービスを全て提供する
「カーライフ総合サービス業」へ飛躍

河合自動車工業所
「買取保証型クレジット」で車販を強化
「オイルキープ」でサービス品質をPR

大村モータース
「マイカーリース」で個人顧客を拡大!
独自の説明ツールが販売促進に効果発揮

ヤマウチ「ラチェットモンキー」
多彩なウェブ集客戦略と独自のインター
ネット予約システムで車検の増加に成功

カーコンビニ倶楽部
Tポイントによる整備・板金の集客効果
若年層の獲得を目的に全店導入を目指す

ホンダセンター栃木
新規顧客獲得を目的にTポイントを導入
積極的なPRで女性の集客に効果を発揮

ステップネットワーク
個々のお客様に合わせたサービスを提供
利用しやすい環境を整えて集客を図る

セキハツオートワークス
お客様に寄り添うため専門機関による
徹底した接客訓練により入庫層を達成

藤田サービス
知識・技術・設備を備えチューニングで稼ぐ
提案活動を強化し車検台単価を向上へ

オーエム長野
商用車の修理・架装・塗装に特化し
他社にない「技術」で差別化を図る

エヌティオートサービス
整備工場との協業、ディーラーとの提携
輸入車修理事業で「外需」の拡大を図る

データファイル



車体整備工場の勝ち残り戦略

BSサミット事業協同組合
「エクセレント車体整備工場」となり
世界基準の車体整備工場を目指す!

ワカマツ自動車
最先端の板金塗装システムを導入し
車体整備工場のあるべき姿を追求!

ベリーニ
板金塗装の作業効率向上と作業環境改善を
最大限追求したプレパレーションシステム

難問山積みの車体整備業界
未来を切り開くために今すべきこと

伊倉鈑金塗装工業
車体整備工場を支援する会社を設立し
「直需開拓」等のノウハウを全て提供!

「マイスターズ」がDeNAと提携!
Anyca公認修理ブランドが発足

滝沢板金塗装
外注依存から脱却し「直需経営」を志向
お客様に寄り添う姿勢が信用を高める

バスで「錆の腐食」による事故が発生
国土交通省が「点検」を呼びかける

タケモト車体
元通りに復元することが求められる時代
「安全・安心」のための設備投資を実施


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